会見には新海監督と森嶋帆高役の
まだ制作が続いているという本作について新海監督は、「こんなふうにギリギリまで制作させてもらえるのは、普通は許されることではないんです。それは『君の名は。』(のヒット)があったからで、前作に助けられているという気はします」としながら、「とてもいい状態のフィルムになっていると思います」と自信を覗かせる。川村プロデューサーは本作が「君の名は。」を超える140の国と地域で上映されることを明かし、「(世界中で日本と)ほぼ同じタイミングで観ていただけます。インドでは本作の劇場公開を求める5万人の署名が集まったというニュースもありましたし、前作が届けられなかった国にも広がっていくのでは。新海さんにも海外を(舞台挨拶で)回ってもらおうと思います」と語ると、新海は「七菜ちゃんも一緒だったら行ってもいいかな(笑)。醍醐くんもね」と冗談を飛ばした。
キャストオーディションに2000人以上が集まったという本作。新海監督は醍醐と森の声について、「『すごくいい声だな』と応援したくなる少年少女だと思ってもらえるんではないか。2人の声を聞いたときから『私を見て』と手を挙げているような気がしました。オーディションの最後には(他候補と)もちろん迷いはしたんですけど、この2人だったんだ、この2人がこの作品のためにこのタイミングでいてくれたんだと思っています」と称賛する。醍醐は本作を「観終わった後に愛について考える映画」だとし、「身近にいる大切な人を、もっと大切にしながら生きようと思えるんじゃないか。ただただ面白いだけではなく、そういうことを考えられる本当に素敵な映画です」とアピール。森も「本当に壮大な物語で帆高と陽菜の選択を観た後、『私たちはどうすればいいだろう』と考えさせられます」と続けた。
その後新海監督は、自らがキャラの声を吹き込んだビデオコンテをアフレコ前にキャスト陣に観せていたことを説明。本田の演技について新海監督が「翼さんは(ビデオコンテと)全然違うアプローチをしていて、『観ました?』って思いました(笑)」と突っ込むと、本田は「観ましたよ!」と返答する。さらに新海監督は「翼さんが演じる夏美が(ビデオコンテの自分の演技から)一番遠いところに行ったと思います。僕が予想もしないアクセントとか予想もしない言い方ばかり出てきて、すごく楽しくて素敵でした」とフォローした。
本作に「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ(Movie edit)feat.三浦透子」「風たちの声(Movie edit)」「祝祭(Movie edit)feat.三浦透子」「大丈夫(Movie edit)」の主題歌5曲に加え、劇伴も提供しているRADWIMPS。野田洋次郎は「(同じく音楽を担当した)『君の名は。』よりも、深く結びつきを持ってタッグを組んでやれたと思っています」と回想する。さらに新海が脚本を書き終えた段階で「感想を聞きたいんですけど」と頼まれていたという野田は「新海さんらしいなと思いながらも、意外性もあったんです。僕はもうちょっとわかりやすくマスに向けた物語を書いたのかと思っていたら、すごく攻めて新海節を発揮していて。『賛否を巻き起こすんだろうな、この物語は』と思いました」とコメントした。
会見終盤時の質疑応答時に「どういった部分で攻めているのか」と問われた新海監督は、「基本的にはエンタテインメント大作として、絶対に面白い、観て損はしないということをやりたいと思っているんです」と前置きしながらも、「その上で、たぶん観た人の意見が分かれる映画だとは思います。強いて言えばそこが攻めている部分でしょうか」と解答。「意見が分かれる」という発言の真意については、「こういうふうに終わると納得するよね、という王道の物語とは少し違うことをやっていると思います。それは醍醐くんや七菜ちゃんが言ってくれた『考えさせられる』という感想にもつながると思うんですけど、『自分だったらどうするだろう』と考えたり、『あなたはどう思うんですか?』っていうのを投げかけたりする部分が強くあるんじゃないか」と説明した。映画「天気の子」は7月19日ロードショー。
「天気の子」
2019年7月19日(金)全国東宝系公開
スタッフ
原作・脚本・監督:
音楽:
キャラクターデザイン:田中将賀
作画監督:田村篤
美術監督:滝口比呂志
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
キャスト
森嶋帆高:
天野陽菜:
須賀圭介:小栗旬
夏美:
冨美:倍賞千恵子
天野凪:吉柳咲良
安井:平泉成
高井:梶裕貴
https://natalie.mu/comic/news/338049
2019-07-02 10:59:00Z
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