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「台風家族」は、銀行強盗を起こし2000万円とともに失踪した両親を持つ鈴木家を描いた作品。事件から10年後を舞台に、両親の“仮想葬儀”と財産分与のため久しぶりに集まった兄妹たちの姿がつづられる。草なぎが長男・小鉄、MEGUMIが長女・麗奈、甲田が小鉄の娘ユズキを演じた。
まずマイクを握った草なぎは「いろいろなことがありましたが、公開にたどり着けたのは皆様の応援のおかげだと思います」と感謝。「デリケートな問題もありますが、去年の夏に僕たちが撮影に懸けた情熱には、皆さんの心に何か触れるものがあると思います」と観客に語りかけた。
MCより栃木での撮影について聞かれた草なぎは「インタビューとかでよくあるパターンなので言いたくないんですけど、本当に暑くて!!」と過酷な現場を回想。「みんな熱中症にならなかったのが奇跡だったってくらい。でも実は、MEGUMIさんはなってたんじゃないかなって……」と言う草なぎに、MEGUMIは「吐きそうでした」と返して笑う。それを聞いた草なぎは「監督はなんであんなところ選んだんですか? 今までの撮影の中で一番暑かったです!」とぼやきつつ、「会話できないくらい暑かったけど、アイスとか冷たいものを渡し合う感じでチームワークが生まれました」と振り返った。
本作で映画初出演を果たした、ジャズピアニストの甲田。演技について「普段音楽をやっていますが、表現するという部分でそんなに違ったものではないなと感じました」とコメントする。草なぎは「監督がユズキちゃんの目にこだわっていて」と振り返り、「(甲田は)アップの表情がめちゃくちゃ力強くて、その目力によって小鉄たちが翻弄されていくんです」と絶賛。「この作品はユズキちゃんの目にかかってる。その目に僕ら家族が映し出されているんです」と熱弁した。
12~13年前に本作を構想し始めたという市井は甲田について、「来た瞬間に『あ、ユズキが来た』って思った」とコメント。「草なぎさんには悪いけど、まひるちゃんが主人公なんじゃないかってくらい……」と言うと、草なぎは「そ、そうですか……」とわざと戸惑ったような表情を見せ、笑いを誘う。現場での市井について草なぎは「いつも目が赤くて。瞬きせずにずっとモニターを見て、充血してました」と話し、「“台風の目”のような人でした。監督のためにがんばろう、みたいに思わされてしまう人」と市井の人柄を語った。
「台風家族」は9月6日より全国でロードショー。
※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記
https://natalie.mu/eiga/news/345785
2019-08-31 08:28:00Z
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