個性派俳優として活躍した山谷初男(やまや・はつお、本名山谷八男)さんが10月31日に、間質性肺炎のため秋田市内の病院で亡くなった。85歳だった。葬儀は近親者で行ったという。

高校卒業後に秋田から上京し、1953年に舞台デビュー。その後、寺山修司さんの天井桟敷や蜷川幸雄さん演出の舞台に出演する一方、NHK大河ドラマ「国盗り物語」やNHK連続テレビ小説「いちばん星」などに出演。秋田弁の素朴な役柄や人のいい中年男や老人を数多く演じ、独特の存在感で人気があった。

最近もテレビ朝日系ドラマ「やすらぎの郷」にも出演。94年に故郷角館町に実家の旅館を改築して劇場「はっぽん館」を建設し、ライブ活動も行っていた。